Nadja の日記
2012-03-11 01:22:54  池上彰さんって

よくテレビでも著書(あんまり読んだことないけど)でも、とても多くのことを知っている、博識な感じでいろいろ解説されてるけど、何となく彼の話口調から感じるのは「彼の言葉ではない」、何かそんな感じ。つまり、他の誰かがいったこと、様々な文献や資料にある内容をそのまま披露してるだけ、という気がするのよね。

人はそれを“博識”というのかもしれないけど。

確かに、池上さんは本をよく読むようです。あと、よく知らないけどいろんな場所にいって取材もしてるのかな?でも、何かその知識を深く理解することなく、浅く知識を得てそれをつなげて喋ってるだけという印象がある。

それだけに、彼が参考にした資料が間違っていたら、彼のしゃべることもそのまま間違いなんですよね。要は、入ってきた情報をただ鵜呑みにしている、それを他の人に伝染させてる(あえて悪意のある表現にしてます)感じがする。

難しいことをわかりやすく伝える、というのは、必ずしも良いことじゃないです。政治や経済、或いは科学の難しいことは、もともと難しいわけで、それをあまりよく考えなくても分かる表現(それは決して元々の意味やそれ自体を正確に表現されていない)にしてしまうと、受け側は、その問題なり物事についてそれ以上考えなくなります。ふーん、なんだ、そんなことだったのか、と、簡易表現をオリジナルのそれ自体だと解釈してしまうのです。本当はもっとよく考えて理解しないといけないことなのに。

ただ、池上さんのような存在は、もともと政治や経済に全く興味のなかった人たちにそういう知識の入り口を与えるきっかけにはなれる存在だとは思います。なので、確定事項として解説するのではなく、こういう構造や問題があるからあなたたちはもっとこれについてよく考えて理解してください、というような伝え方をしなければならない。きっとそれがジャーナリストというものでしょう。


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