Nadja の日記
2012-09-24 22:30:11  日本近海を巡って

最近、中国や韓国の反日姿勢が強くなってきてるけど、それぞれの状況は少々異なってる模様。

まず韓国の方。こちらの反日姿勢が際立ってきたのは、おそらく国家元首であるイ・ミョンバク大統領が竹島に立ち入ったことがきっかけ。さらに追い打ちで天皇侮辱発言をしたことで、右寄りでなくても日本人全体の反感を買って日本の嫌韓が進み、それを受けて韓国側もさらに反日姿勢が強くなってきている。

ただ、個人的にはこちらは捨て置けば良いと思っていて、韓国の大統領って、大体その政権末期になると反日姿勢を強めてくる傾向がある。選挙間近であればそれで支持率が稼げますからね。今回のことはちょっと度が過ぎてるんだけど、基本無視で良い。従軍慰安婦だとか戦争責任とか、いわれるだけなら何も減らない(むしろ評判落ちするのは向こう)のでいわせておけばいい。日本は何もしないでスルーでOK。

日本にとって韓国は無視してもほとんど影響ないけど、韓国側は日本を無視できない状況なので、反日を強めれば強めるほど自分の首を締めることになるだけなので、あれはそのうち息切れすると思うんですよ。

問題なのは中国で、こちらの国力は、軍事的にも経済的にも無視できない。

中国が領土領海の主張を強めているのは日本に対してだけではないけど、特に東海岸で起こっている反日暴動は、中国に進出している日系企業にとってはわりと高いリスクになっている。今起こっている暴動だけではなく、今後も同じような暴動が起こりかねないという不安要素は、あの国での事業の先行きが安定しないので経済も萎縮するしかない。

そのきっかけになっているのは尖閣諸島。尖閣はもうずっと日本の領土として続いてきたところ(明治時代からといわれているけど)なのに、最近になって中国が突然自分ちの島だと言い始めて日本政府は泡食ってる状況。政府としての危機管理能力が皆無に近いということが露呈してるわけだけど、それでも海上保安庁は頑張って警戒してくれてるので、実効支配移譲の危機をなんとか免れている状況。

議論が分かれるところかもしれないけど、私はそこは自衛隊の出番だと思うんですよね。こういうところで艦船を使わないでどこで使うんですかというお話で。

自衛隊というのは戦争をするためにあるのではない。そんなことは憲法でも法律でも謳われていることだけど、自国領海を守ることは自衛隊の重要な仕事じゃないのかと。巡視船で警戒するのにはある程度の限界があるのであって、それは去年の中国漁船の巡視船衝突(故意)の事案をみてもわかる話。完全になめられてるわけで。そこに自衛隊のイージス艦でも警戒させておけば話は違ってくるはずです。

このたとえが妥当かどうかはわからないけど、日本における自衛隊というのは、PCにおけるウィルス対策ソフトと同じような役割を担うものじゃないかと思う。防壁をはっておかないと、悪い奴らがどんどん侵入してきて悪事を働く。言い換えれば、防壁をはらないということは、どうぞ入ってきて悪さしてくださいといっているようなものだということ。今の世の中は基本的に性悪説で考えないと、どんどんつけ込まれるという世知辛い社会になってますから。

ただ、あまり強気に出過ぎると最悪の自体になるし、あまり弱腰過ぎると尖閣の実効支配を譲ってしまう状況で、ここは日本政府の外交力が試されるところです。どう出るのがベストorベターなのか。当面は(何となくあと半年以上は)民主党野田政権が続く感じなので彼らの出方を見守るしか無いわけだけど、とにかくアホな選択をしないように祈るばかり。


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